はじめに
私はブログを始めるまで本はほとんど読んでないし、文章もろくに書いていませんでした。良い記事を書くためには文章の書き方を学ぶことが必要と感じ、まずは本を読んでみようと思いました。
今回読んだ本は、「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。という本です。かなり有名な本で、レビューもたくさんあります。それでもあえてレビューをするのは、私のように全く普段文章を書かない方には役に立つかもしれない!という想いがあるからです。
- 文章術に関して、多くの書籍で紹介されているものがランキング形式で説明されている。
- そのため、文章術の中でも普遍的なものを知ることが可能
- 初学者にとってはまず基本を勉強するという意味で非常に優れている
- ランキングが高いものが重要とは限らない
- 文章を書き慣れた人にとっては物足りないと思われる
良かった点
ランキング形式
この本では文章を書く上で重要な要素を、より多くの書籍で紹介されていたもの順でランキング形式で発表しています。そのため、文章を書く上で重要な要素のうち普遍的なものを取りこぼすことなく学ぶことが可能です。
内容に関しては、おそらく文章を書き慣れている人にとっては当たり前のことが多いとは思いますが、初学者の自分にとっては目から鱗が落ちっぱなしでした。例えば文章の見た目に注意する、というものがあります。
自分は文章の書き方というと内容が大事で、それ以外はあまり重要でないと思っていました。ですが、よく考えてみると文章を読む時にぱっと見た際に読みにくそうと感じると、そもそも読まないんですよね。。
見た目を良くするために余白を意識したり、適度な改行をすることが重要であることを痛感しました。今の若い人たちはブログもスマートフォンで見ることが多いようなので、スマートフォンでの見た目も意識していきたいですね。
著者の意見を徹底的に排除している
普通本を書こうと思ったら、自分の想いを伝えたいとか、凄いと思ってもらいという欲が出てしまうと思うんです。ですがこの本は巻末にわずかに著者の体験談が書いてあるだけです。
これにより、紹介されている文章術の客観性がとても高いものになっていると思います。そして、最後の最後に書かれている著者の文章術に対する熱い想いがより響きます。
すらすら読める
一つ一つの文章術は、どんなに長くても10ページ以内で語られています。そのため、だらけることが無く読むことができました。
良くなかった点
良かった点の裏返しプラスアルファという感じになります。
ランキングと重要性が一致しない
この本における文章術のランキングは、あくまで多くの書籍で紹介をされていると言うだけです。そのためランキングが高いから重要な内容かというと、必ずしもそうではないと思います。
例えば、ランキングの後ろの方に「考えるために書く」という項目があります。
考えが整理されて居るから書くのでは無く、書くことで考えが理解される。
藤吉 豊, 小川 真理子. "30位 考えるために書く". 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。. 日経BP, 2021, 198.
自分の場合、文章をよし書くぞ!となるといきなり思考が止まり何もできなくなることが多かったのです。そのため、このわからないからこそ書くことが重要なんだ、という発想はとてもおもしろく是非実践してみようと思いました。
今では記事を書く前にmindmeisterというアプリケーションを用いて、マインドマップを作成し頭を整理してから記事を書くようになりました。mindmeisterを知ってる人は多いと思いますが、機会があれば紹介記事を作成したいと思います。
しっくりこないのは、これが30位という点です。繰り返しになりますが、この本のランキングは内容は関係なくどれだけ多くの書籍で紹介されているかなのです。
ランキングと自分にとって重要かどうかが全く相関しないのは注意が必要です。
下位ランキングは説明が希薄になる
これは仕方がないことだとは思うのですが、ランキングが下位になると説明が一気に少なくなります。例えば上でお話しした30位では、わずかに2ページです。
文章を書き慣れた人には物足りない
初学者にはとても参考になると思いますが、基本的な内容が多いので既に文章を書き慣れていてさらにステップアップを目指している人にとっては物足りないかもしれません。
しかしながら、文章術に関する本を100冊読んだ!という方は少ないと思います。すべてのランキングにおいて出典が記されているので、気になるものがあればそれを読んでみると良いかもしれません。
さいごに
文章を書くことなんて簡単だ、と思っていましたが大きな間違いでした。しばらくは文章術に関する書籍を読み続けて、読んで頂ける記事の作成に生かしていきたいと思います。